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マックのレジカウンターに住む・・・

2004.04.20 日記・コラム・つぶやき C(5) TB(0) このエントリーを含む「はてなブックマーク」 この記事を「livedoorクリップ」! 「Yahoo!ブックマーク」に登録

写真ちょっと前のことだ。
私は、いつものように昼食を食べようとマックのレジカウンターに並んでいた。前は3−4歳の男の子の手をつないだ女性がオーダーしていた。

レジカウンターの手前側のへりには鏡状のものが貼り付けられていた。そしてちょっと体を動かした瞬間、その鏡に男の子の顔が映し出された。

 
驚きの表情を見せる男の子。

(この中に、女の人が住んでいる!)

その時、高校演劇部出身の自分が急によみがえってきた。
まばたきをとめ、目を大きく開き、そしてゆっくり口元に笑いを浮かべる。

(あ、僕に気がついた!!笑いかけた!!)

男の子は無邪気な喜びの表情になり、母親のスカートをひっぱって、カウンターの下部にとりつけられた鏡を指差す。
「何だっていうの?ちょっと待ってて。もうすぐだから・・・」
もちろん母親の目に見えているのは、床が映った鏡だけだ。男の子が見ている「不思議な女の人」のいる世界は理解できない。男の子はもう一回スカートをひっぱって注意を喚起したが相手にされず、再び鏡を見る。

やさしく目を細めて、ほんのわずかに首を振ってみる。

(だめだよ。君のママには見えないんだよ・・・)

利発そうな男の子はこっちのアイメッセージを理解したようだ。そして、声をださずに会話ができると思ったのだろうか。その目がきらきらとし、急にいろいろなことを語りだしたように見えた。

(えっと、ぼくはね・・・)

もちろん、子供もいなければ、児童心理学もわからない自分に彼の話したいことがわかるはずもないが、適度に表情を変えて同意の印を送り“会話”してみた。彼は妙に喜んでいるようだ。そしてその時、

「お待たせいたしました。ごゆっくりどうぞ」

マックの店員の声が男の子の秘密の世界に終止符を打った。
母親がトレイを片手で持ち上げ、レジに背を向ける。
子供も手を引っ張られるが、なかなかレジから目を離さない。

「さあ、こっちよ」

レジから離れながら、彼は何度も振り返り、そして何度も手を振った。
鏡の中の女の人は、やさしく微笑みながら、静かに彼を見送った。(さすがに周囲の目が気になり手は触れなかった)

そして・・・。
間違っても彼が出会ったレジ中の不思議な女性が、母親の後ろに突っ立っていたデイパックを背負った女の人だとばれてはいけない。鏡の中で視線があわなくなったのを確認すると、母親と男の子に慎重に背を向け、ちょっと斜め姿勢のままレジに近づいた。

「えっと、ハンバーガー。持ち帰りで」



コメント

入院してる間に、師匠が微妙な悪キャラに・・・・
これからは、ハンズあたりで、仮装モノ買って、マックにいったらどうでしょう?

投稿者: 円海 (2004.04.21 01:03)

なんて言ったらよいんでしょう、
他人の子供なのに、親よりも
子供の意思を、「見える」事がありますね。

心理学は、赤点でしたが(爆

投稿者: row (2004.04.21 01:04)

おかしいなあ・・・。
これは悪キャラじゃないつもりの記事だったんだけど。

でも、もう少しコミュニケーションしていたら、
幼児連れ去り犯の気持ちになっていたかも。
ちょっと悲しそうな目でばいばいされた時には、胸がきゅんとしました。かわいかったなあ・・・あの子。

投稿者: わだ (2004.04.21 01:18)

久しぶりにわださんの文学系の文章を読みました。おもに電脳系骨身を削りながらのルポものだけじゃなかったのね。

投稿者: あっちゃん (2004.04.22 08:48)

「骨身を削りながらのルポもの」って
もしかしてダイエット日記のことかな?
それが残念ながら骨はおろか身もなかなか削れてなくって・・・。

投稿者: わだ (2004.04.22 11:35)





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和田 亜希子

利根川流域に生息するアラフォー独女。ニッチなテーマで小さなサイトを作る「ミニサイト職人」で、主に運営サイトの広告収入で生計たてるようになり早10年経ちました。「パソコン一台携え、旅しながらサイト運営で生計立てる」ベドウィン・モバイラーの夢まであと一歩。大切にしたいのは「好奇心」と「向上心」。うさぎは2011年の干支、ヘビ年バージョンはこちらです。(詳細

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