パイオニアAVセミナー in サントリー山崎蒸溜所(前編)
以前、「アミーゴ梶ヶ谷304号室」で紹介したパイオニアAVセミナー in サントリー山崎蒸溜所。
「来ます?」と声をかけてもらい「行きます!」と即答。
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先週末、サハラ夫妻と行ってきた。
§他の参加者レポート
- 京・壷螺暮(こらむ)2006・・・写真がすごくきれい
- 怪しいツアー回想録・・・見学時の写真も(貯蔵庫内の写真も鮮明!)
▼関連記事:
ウイスキーと楽しむ音楽は? パイオニアとのコラボレーションイベント ~日本のウイスキーのふるさとを訪ねて~
実は、仕事スペースのPC接続スピーカーを最近買い換えたばかりなんだけど、「この部屋をサラウンド音空間にしたいなあ」という気持ちが突如メラメラと沸いてきてしまった。やばい・・・ハイビジョン化のほうを先にやらないといけないのに!
このスピーカーを購入検討中だったK氏への報告も兼ねて、簡単だけどレポートアップ。
場所は山崎蒸留所。
「また行ったの?」
と言われるのはわかってるけど、開き直ることにしました(笑)。
いいんです! ここだったら何度でも行きます!
ビール工場とかでそれは感じないけど、ここってどっか“聖地”っぽいんですよ、雰囲気が(山崎蒸留所を「聖地」と呼んだ店員佐藤さんの感動レポートはこちら)。
セミナー開始まで時間があったので、サハラ夫妻とホールやお土産売り場をうろうろ。
前回から半年近くが経過しているのに、なぜか「ついこの間ここをサハラさんと歩いたよね」気分。帰ってきましたっていう感じ?
そしてセミナーが開催される建物へ。
(初めて入るところで、やっぱたくさんの部屋があるんだなあと改めて)
素敵マダムの正面外側に並ぶ2つが、
今回のセミナーの主役、「ピュアモルトスピーカー」だ。
こう書かれている。
ピュアモルトスピーカーは、サントリーとのコラボレーションにより、長年ウィスキーの熟成に使用された上質なホワイトオーク(楢)の樽材を再利用して生まれた高品位スピーカーです。
今回のイベントもコラボで、山崎蒸留所で「山崎18年」を飲みながら、「目を閉じると、本当にすぐ横にピアノやバイオリンがあるように思えるほど、感動的な音!」を体験するという趣旨。
スピーカーも気になるけど、山崎も気になる。
今回もずっとハイビジョンハンディカム「HDR-HC3」で撮影したのだが(このレポートの横長写真はすべてHDR-HC3からの静止画切り出し)、映像を見直してみると、自分の目が、この段階ではうろうろしているのがなんとなくわかる。
カリキュラムはこんな感じ。
・蒸留所見学
・ピュアモルトセミナー
─樽の一生
─コーン紙と水
─ピュアモルトスピーカーのこだわり
・ウィスキーの飲み方
・サラウンドサウンドの楽しみ
大人養成講座って感じだ。
自分自身が、モノを作る現場で働いたことがないだけに、モノを作っている企業に勤めている人に憧れる。参加している社会人勉強会でも、メーカーの方とかが、開発苦労話とかマーケティングの話などプレゼンしたりするのを聞いていると、真剣にうらやましくなってくる。
なので、こういう「作り手のこだわり」を聴けるセミナーは大好きだ。
まずは蒸留所見学から。
何度か参加させてもらっているが、不思議と飽きなくて、いつもわくわくする。今回はデジカメではなくビデオカメラ持参。後でどんな風に編集しようかなあ、やっぱBGMは久石譲の「Nostalgia」だよな、後でDVDに焼いて、いつもお声がけしてくれるMさんUさんに送ろう・・・などと考えていたので、なおさら楽しかった。
(でも内容ははしょります。興味ある方はこちらをご覧ください)
今回驚いたのは、貯蔵庫の中が暑かったこと。
前に来た時は、3月4月だったので、レンガ造りの建物の中は、ひんやり冷たい空気が漂っていた。
温度管理はしないのだという。
冬は寒く、夏は暑い。日本の夏場の暑さは、樽の中でのウィスキーの蒸発を早めさせてしまうらしいが、四季ごと、周囲と同じように温度変化する中で、樽が呼吸をしながら外の空気を吸い込み、10年、20年と時間をかけてウィスキーを熟成させてゆくといったことが説明されていた。どこで作るかが大きな違いを生むということが、またひとつ納得だった。
そして再びセミナールームに戻ってくると、入り口にウィスキーが準備されていた。
♪
カランカラン。
いい音♪
この夏は外でビールを飲みまくってしまったので、家に戻ってから寝る前に一杯だけ飲むように、ウィスキーを家に常備するようになっている。でも、さすがに山崎は高すぎるので、がんばってオールド。それもとってもおいしいんだけど、やっぱり香りがいいなあ、山崎。
「この写真は、どちらがお腹がでているか比べている・・・わけではなく」
と、冗談をぽんぽんはさんで会場をどっと笑わせながら最初のレクチャーをしたのは、山崎蒸留所の藤井氏。入社から一貫してウィスキー開発に携わっていて、「この場所からでたことがない」と自己紹介。
樽の製造工場を持っていて、ウィスキーの味や香りの決め手になる樽の開発や、素材の調達にも非常に力を入れているとのこと。確か公式サイトにも、樽の話があったような・・・あ、ここだ。
樽は、50年から長い時で100年もの間ウィスキー作りに貢献をして、その一生を終える。昔は、用途を終えた樽は、そのまま燃やして廃棄していたんだとか。
「それはもったいなすぎる」
といったのが、確かこの人だったとか・・・。
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そして、樽材を再利用して家具を作るなどの試みが始まった。
樽に使われているオークは、カーブを描いてしまっていてそのままでは加工できないので、それを水蒸気を使うか何かでまっすぐにして、家具へとリボーンさせる話がとても興味深かった。
続いて、最上電機の川田氏から、特別開発のコーン紙についてのプレゼンテーション。
ウーファーユニットの丸い部分で、空気を震わせて音を発生させるための振動板。素人なのでよくわかってないんだけど、とっても重要な部分なんだということはわかる。
紙の繊維の話などを聴きながら、実物を触らせてもらった。
これが、開発を重ねて生み出された、特別仕様のコーン紙の振動版。もちろん見てわかるものではないけど、ここのいろいろな基礎研究の成果やテクノロジー、厳選された素材・・・がつぎ込まれているみたいだ。
考えてみれば、音を録音する仕組みも発生させる仕組みも、とても不思議だ。
子供のころにカセットテープの茶色くてへにゃへにゃした薄いテープを見ながら、「なんで音がこの中に閉じ込められるんだ?」とすごく不思議な気分だったが、例えば、宇多田ヒカルのあの歌を、例えばオーケストラの演奏を、隅々まであんなにも臨場感たっぷりに再現してしまうのが「空気を振動させる仕組み」っていうのは、
魔法としかいいようがない。
実際に、紙をちぎって感触の違いを体感するなんてこともさせてもらいながら話が進む。
水を使ってパルプを均一に整形する部分の話では、和紙の伝統的なすき方も紹介して、わかりやすく説明してくれた。
まったく未知の世界の話だったので、面白かった。
そしていよいよ、ピュアモルトスピーカーの話へ。
プレゼンターは、パイオニアの白川氏。あっ、あの人パイオニアの人だったんだ・・・てっきりサントリーの方かと思って、始まる前に質問してしまった。
今回紹介された2製品は、8月上旬に発売されたもので、実は4代目。過去のラインナップがここに並んでいるが、最初は限定生産だったようだ。
何故、ピュアモルト材を使った箱の音が良いのか?
たくさん語られていたんだけど、話がいろいろあって、ここでサマリーするのはちょっと大変なので、興味ある方はパイオニア公式サイトを見ていただけたらと思う。
藤井氏のプレゼンでもあったけど、そもそも樽を作る際にその木の調達にも非常にこだわっているということで、単にウィスキーを蒸留させていた樽だから・・・というだけではないようだ。
木材が非常に硬く、振動版をしっかり支えられること、
自然で最適な響きをもつことなど、いろいろ語られていた。
“最適な響き”とは響きが早く立ち上がり早く減衰することです
前にNHKだったか、ホール設計か何かの舞台裏のドキュメンタリーでも、こんなような話がでていた気がする。
そして、その“響き”の違いを実際に実演。
かまぼこ板状のものが用意され、それを木槌でたたき、響き方と、その尻尾部分(←何かちゃんと表現していたと思うんだけど、単語を忘れた)の違いなどを参加者に実際に聞き分けてもらおうというもの。
自分じゃわからないかな?と思っていたんだけど、
わかりました!!!
確かに違います!
天然木じゃないものが鈍い響きなのに対して、樽材はずっと高く澄んだ音。
波形も示しての解説。
おっと、でもそれは木槌。
こっちがプレゼン用指示棒。
同じ樽材で、ウィスキーを入れる前のもの、熟成に実際に使用された後のものを比べても違う。素材としては同じものなのに・・・。
不思議!
説明によると、木の余分な樹脂が、長い年月をかけてウィスキーに溶け出して、それで木のいい部分だけが残って、いい響きを実現するんだとか。「ウィスキーと同じです。時間をかけないと・・・」とのこと。
そして聞き比べタイム。
この時初めて気づいた。
手が届かないような価格帯のスピーカーだと思い込んでしまっていたけど、「S-A4SPT-PM」のほうは希望小売価格39,900円、「S-A4SPT-VP」が48,000円。小型だからというのもあるのかもしれないけど、これで急に、話を聴く姿勢が変わってきてしまった。
ちなみに「S-A4SPT-PM」のPMは“ピュアモルト”の略、「S-A4SPT-VP」のVは“ビンテージ”。
> 続く:パイオニアAVセミナー in サントリー山崎蒸溜所(後編)
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すごいね~。樽から作られたスピーカーってどんな音なんだろう?聞いてみたいな~。ウィスキーに似合う素敵な曲を聴いてみたいな~。私的にはヨーヨー・マの「リベルタンゴ」。(サントリーローヤルのCMにも使われてたチェロの曲。まあ、なんてスポンサー思い。でもヨーヨー・マ演奏のこの曲は最高だと思う。この曲が聴きたくてimage買いました。)と、いうわけで購入しなはれ^m^。
投稿者: はりま (2006/09/04 22:43:26)
さすがわださん、臨場感が伝わってきます、門外漢の私にわウイスキーの素晴らしさが今いち分かりません、ただこれを読んでいると酒屋にはしり、山崎18年をくださいと叫びそうです。
色々な樽の活用方が議論されていましたが、私が一番気になったのは、100年もたったオークをたった2度でスピーカーにするよりも、上部をほとんど使わない樽を上下入れ替えて、使うことはできないのでしょうか? 名人の説明によれば、ほとんど上部にわ蒸留液が接触する時間がないようです、 き を愛する植木屋としては上下ひっくりがえつた樽の200年たったウイスキーを強く飲みたい。
投稿者: ムサ・バルビシアーナ (2006/09/04 22:50:18)
おーば、
シングルモルト好きのおーばのおうちならぴったりかも。目黒にショールームがあるらしいです。
はりま、
ヨーヨー・マの「リベルタンゴ」、好きです!!!
これを読んで久しぶりにCDひっぱりだして今かけてます。
> サントリーローヤルのCMにも使われてたチェロの曲
そうなんだ、知らなかった。確かにCDケースの裏見たら、4曲そうなってる(私がもっているのは「THE BEST COLLECTION」)。
ムサ・バルビシアーナさん、
> 色々な樽の活用方が議論されていましたが、
そういえば、本当にかなり上のほうは空間になっちゃっていました!上部と下部でもピュアモルト材、違いがありそうで下よね。
熟成させる力は二度目のほうが落ちるというようなことがいわれていた気がするのですが、それでもリチャーして二度使いするのは、熟成力が落ちているほうが貯蔵に適しているケースもあるからなのか、樽1つ作るコストが結構ものすごいからなのか(結構かかってそうでしたよね)、資源的に希少なものだからなのか、考えちゃっておりました。
液体が入っている木の樽が100年ももつというのが、素人の自分にはとっても不思議です。木ってすごいんですね!また今度、いろいろ教えてください♪
投稿者: わだ (2006/09/05 8:56:15)
松風さん、
トラックバック&コメントありがとうございます。
こちらも写真と文章がすごく素敵で、わーっすごい!と思いながら読ませてもらっちゃいました。
いいイベントでしたね!
投稿者: わだ (2006/09/05 23:20:05)
わださま
こんにちは。
うーん。詳細なレポートですね。
さすがわださんです。
自分の記事が恥ずかしいですが、TBさせていただきました。。。
投稿者: げんさん (2006/09/07 8:19:31)
げんさん、
いえいえ、こちらはげんさんの文章を読むといつも、
自分のボキャブラリーの貧困さを痛感します。
その分写真盛り込んでごましてるんですけど(^_^;
あとデジカメ、やっぱ本当に鮮明ですよね!あの暗い場所でこんなのが撮れてしまうのか!と驚きました。
投稿者: わだ (2006/09/07 14:48:40)
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全ての樽好き方へ
樽を知るとウイスキーの世界が広がります
















樽材がスピーカーになんて、不思議な感じ。
でも「これがモルトを作っていた樽から作られたスピーカーなんだ~」と考えながら聞いてると、ちょっと大人になった気分♪(モルトをかたむけながら・・・できれば山崎w)
投稿者: おーば (2006/09/04 21:30:27)